英語を使う仕事って「実務経験○年以上」や「留学経験のある方」などの応募条件があって、英語力があったとしても応募できない職種が結構あります。実務経験とか留学経験とか言われても、今さらどうしようもないし・・・とあきらめるのはまだ早いです。未経験でも英語を活かせる仕事はあります。今回はそのうちの一つ「英語の塾講師」についてご紹介します。
英語の塾講師に必要なスキル
ここで紹介する英語の塾講師とは、英会話を伴わない英語を教える塾の先生のことです。以前、”比較的ハードルの低い英語の仕事”として「児童英語講師」を紹介しましたが、児童英語講師は教室英語を話す必要があります。児童英語講師に必要な英会話力はそれほど高くありませんが、発音や英会話に自信がない人にとっては挑戦しづらいかもしれません。
児童英語講師の仕事に興味のある方はこちらの記事をご覧ください⇩
もちろん塾講師にとっても正確な発音は大切ですが、ペラペラと教室英語を話す必要はありません。留学経験者優遇としている塾もありますが、必須ではない場合が多いです。
応募資格として「未経験者歓迎」と書いている塾が多く、「主婦(夫)歓迎」という塾も多く見られます。「英語力は問いません」としている塾もありますが、英語資格が必須ではないことが多い児童英語講師の仕事に比べると、塾講師はTOEICや英検(または提示しているスコアや級と同等の英語力)が必要な場合が多いです。
英語資格の条件は、英検なら2級~準1級、TOEICなら650~800と、塾によって様々です
英語の塾講師の時給や稼働時間帯
英語の塾講師の時給は1,080~2,500円、まれに3,000円というところもあります。時給が低いところは英語力不問の場合が多いです。塾の知名度の高さやTOEIC800以上などの条件があるために時給が高い場合もありますが、理由はよく分からないけど高いところもあります。
また、試用期間(1~2ヵ月程度)は時給が1,000円を切ることがあったり、担当クラスの人数が少ない場合は報酬が少なくなる塾もあるので、しっかりと事前確認をすることが大切です。
勤務形態は「週1日からOK」や「1日1時間から勤務可能」なども多いです。副業やWワークが可能な場合も多く、他のパート+週に2~3日は塾の仕事のように兼業をすることができます。ただ、学生を対象とする仕事なので、勤務開始が夕方以降になります。中高生のクラスを担当すると、勤務終了が22時を過ぎることもあります。
私も中学生のクラスを担当していた時は21時まで授業をしていました
土曜日のクラスがある塾は、午後の早い時間から授業がある場合もあります。夏期講習や冬期講習、春期講習も早い時間帯に授業があることがありますが、お盆はほとんどの場合が休みです。
英語の塾講師のメリット
英語の塾講師のメリットには以下のような点が挙げられます。
- 未経験者でもOK
- 週1回から、数時間からでも働くことができる
- 語学力を活かせる、語学のスキルアップができる
- 時給が高い傾向がある
- 教員を目指している人は経験を積むことができる
- 教室が利便性の良い場所にある(駅の近くなど)
英語塾講師のメリットは、やはり時給が高いことだと思います。英語力不問の場合は低いこともありますが、TOEICや英検などの資格が必須の塾では時給が高い傾向があります。
また、人に教えることで自分の語学力アップが期待できるので、お金を稼ぎながらスキルアップができると考えると、とてもお得感のある仕事と言えます。
英語の塾講師のデメリット
英語の塾講師のデメリットには以下のような点が挙げられます。
- 勤務時間帯が夕方以降である
- 中高生のクラスを担当すると遅い時間まで授業をすることがある
- フルタイムでがっつり働くのが難しい
塾によって開講しているクラスの数が決まっているので、クラスの担当枠が空いていなければ仕事は入りません。そのため、月曜から金曜までがっつり働きたい人には向いていません。フルタイムで働きたい場合は、社員登用制度のある塾に応募するのもいいかもしれません。
学生さんの場合、昼間は学校に通って夜は塾のバイトをすれば、時給もいいし英語力もアップするし、メリットが多いように思います。また、子どもがある程度大きくなって手がかからなくなってきた主婦(夫)の方にとっても、第二の人生として塾の講師を始めるのもおもしろいかもしれません。
英語力が少しでもある方や、英語に興味がある方はぜひ挑戦してみてください!
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