大人になってふと「英語の勉強をもう一回やりなおしてみようかな」と思う瞬間ってありますよね。私も大学在学中にふと「翻訳者になろう」と思って勉強を始めました。日々は流れ、結婚して子どもが生まれ、翻訳者になる夢も遠のいて・・・。でも、ある時ふと「もう一回英語の勉強を始めよう」と思ってやりなおしました。
「英語をやりなおしてみよう」と思うきっかけはそれぞれ違うけれど、やることは一緒で「英語の勉強をすること」です。ただ、やることは一緒でも英語の勉強をする目的はみなさんそれぞれ違うと思います。
そこで今回は、英語をやりなおそうと思っている大人におすすめの英単語の本を目的別に4冊ご紹介します。
会話や文章で使える単語を学びたい人におすすめの英単語の本
クラウン チャンクで英単語 Standard
これは、「<高校生向け>タイプ別おすすめ英単語の本4選」の記事の「論理的思考タイプにおすすめ 必携英単語LEAP」の項目に出てくる息子とは別の息子の高校で使われている英単語の本です。
著者は投野由紀夫さんという東京外国語大学大学院の教授で、”専門はコーパス言語学、第二言語語彙習得、辞書学”だそうです(三省堂編者紹介ページより)。コーパス言語学とは、ざっくりと説明すると、ある言語(例えば日本語)の文章を大量に集めて分析して、任意の言葉が使われる状況や頻度、前後関係などを研究することです。
あまり良い例が思い浮かびませんが、「杵でもちをつく」「杵でもちをこねる」「杵でもちをたたく」この3つについて全文一致検索をすると「杵でもちをつく」がたくさんヒットする、みたいなことです。
これは英語でも同じで、例えば「dictionary」に使う動詞は「look (something) up in」とか「use」であって「read」ではありません。なので「look it up in the dictionary」とか「how to use dictionaries」のようにチャンク(ひとまとめ)で覚えてしまおうというのが「チャンクで英単語」シリーズのコンセプトです。
「チャンクで英単語」は、「質問する・答える」や「人の様子について伝える」などの目的によって英単語がまとめられているので、実際に使う場面を想定しながら学ぶことができます。また、フォーカスワードのページには単語が持つ共通イメージの図が描かれていて、単語の意味を理解しやすい点もおすすめです。
「チャンクで英単語 Standard」のレベルは高校標準レベルですが、他にも中学~高校基礎レベルのBasicや大学入試レベルのAdvancedもあります。
チャンクで英単語 Basic(中学~高校基礎レベル)
チャンクで英単語 Advanced(大学入試レベルのAdvanced)
Basic → Standard → Advancedと学習するのもいいですね
TOEIC受験を考えている人におすすめの英単語の本
TOEIC(R) L&Rテスト 英単語出るとこだけ!
TOEIC受験をしてみようと考えている人、例えば仕事に応募したり履歴書に記載するためにTOEICスコアが必要なので短期間でスコアアップを狙いたい人におすすめなのが「TOEIC(R) L&Rテスト 英単語出るとこだけ!」です。
“得点率を左右する重要語630語+基本単語280語”が収録されており、”「得点に結び付く」という観点で”厳選されているそうです(引用元:アルクHP)。
頻出単語がPart別にまとめられているので、苦手なパートのみを学習することもできます。また、本に記載されているパスワードを入力するとスマホアプリを無料で利用することができ、単語の音声を聴くだけでなく4択問題などをすることもできます。
「短期間で100点伸びる」というキャッチコピーですが、対象レベルが初中級から (TOEIC テスト 470程度)となっているので、570~600くらいを目指す人が対象の本です。
もっと高いスコアを目指す人は単語の勉強以外も頑張る必要があります
英検の受験を考えている人におすすめの英単語の本
英検3級 文で覚える単熟語(中学卒業程度)
大人になると、中学生や高校生の頃のように片っ端から単語を覚えるというのはかなりしんどい作業ですよね。
「英検3級 文で覚える単熟語」は、英検3級レベルの単語だけをただひたすら覚えるのではなく、単語を文章ごと覚えることができます。単語が文章の中に組み込まれているので読解力も身につきます。
もちろん音声のダウンロードもできるので、スマホやパソコンで単語の発音を聴くことができます。また、各長文ごとに確認テストがついているので、覚えたかどうかをチェックすることもできます。
「英検3級 文で覚える単熟語」はAmazonで試し読みできます。
「文で覚える単熟語」には3級以外にも、準2級・2級・準1級・1級バージョンがあります。
英検準2級 文で覚える単熟語(高校中級程度)をAmazonで試し読みする
英検2級 文で覚える単熟語(高校卒業程度)をAmazonで試し読みする
英検準1級 文で覚える単熟語(大学中級程度)をAmazonで試し読みする
英検1級 文で覚える単熟語(大学上級程度)をAmazonで試し読みする
目指している級に合わせて選んでください
英語を1からやりなおしたい人におすすめの英単語の本
究極の英単語 SVL Vol.1 初級の3000語
中学1年で習う単語から学び直したい人におすすめなのが「究極の英単語 SVL Vol.1 初級の3000語」です。初級・中級・上級・超上級の分かれていて、初級は「日本人必須の英単語レベル」です。
単語の勉強に入る前に、30ページほどの「スピード英文法講座」があり、英文法を復習することができます。その後に単語のセクションがあり、短い例文に組み込まれた単語を学習していきます。
「究極の英単語 SVL Vol.1 初級の3000語」もAmazonで試し読みできます
まずはVol.1から始めて、もうちょっとできそうだな、と思ったらVol.2以降にも挑戦してみてください。
究極の英単語SVL Vol.2 中級の3000語(TOEICで高得点を狙うレベル)をAmazonで試し読みする
究極の英単語 SVL Vol.3 上級の3000語(英文雑誌がスラスラ読めるレベル)をAmazonで試し読みする
究極の英単語 SVL Vol.4 超上級の3000語(語彙マスターレベル)をAmazonで試し読みする
あまり完璧を目指しすぎると続かなくなるので8~9割を目指しましょう
ふと「英語の勉強でも始めようかな」と思ったら、とりあえずすぐに動いてしまいましょう!単語の本を買ってもいいし、英会話を始めてもいいし。続かなくたっていいじゃないですか。またふと「勉強しよう」と思ったときにやればいいんです。
でもやっぱり目標があると続けることができます。ふと思った「きっかけ」に目を向けると、何か目標が見えてくるかもしれません。目標がある人も、目標がない人も、英語の勉強がんばってください!
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著作者:suksao/出典:Freepik
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