英語のレッスンを始める前ってちょっと緊張気味の子どもがいたり、逆にテンションが高めの子どもがいたり、なんとなく空気がざわつく感じがあります。高学年になると、授業前に日常の出来事や英語に関する軽い雑談をすることで気持ちを切り替えることができますが、幼児から低学年くらいまでは、子どもたちの気持ちを英語のレッスンに向けさせるためにこちらからアプローチする必要があります。
子どもの気持ちをレッスンに向けさせることをあまり重要視しない人もいますが、子どもの気持ちがこちらに向くと、思っている以上に授業がスムーズに進みます。でも、レッスンプランも考えなくちゃいけないのに、レッスン前の5~10分程度のことに準備時間を割くのはちょっと・・・という方におすすめなのが、Oxford Basics for Childrenシリーズの「Starting and Ending Lessons」です。
この本には、子どもを効果的かつ楽しくレッスンに引き込むことができる26種類のアクティビティが載っています。ほとんどのアクティビティが5分から10分程度でできるもので、ウォームアップやクールダウンに役立ちます。また、各アクティビティのタイトルの下に、そのアクティビティをするために必要な物や、所要時間も書かれています。
Starting and Ending LessonsはAmazonで試し読みできます。
Kindle版もあります。
すべて英語で書かれていますが、それほど難しい英語ではないですし、ある程度理解できればなんとかなる内容です。7番目の”Do as I say, not as I do!”はタイトルそのままのアクティビティですが、子どもたちはキャッキャ言いながら楽しくやっていました。準備も特に必要ないのでお手軽です。英語講師だけでなく、お子さんと英語で遊びたい人も使えるアクティビティです。
レッスン開始前やレッスンのエンディングだけではなく、普段のアクティビティの一つとしても使えます。また、自分なりにアレンジしたり、授業内容と組み合わせて使うのもおすすめです。
Oxford Basics for Childrenシリーズの中でもう一つおすすめの本が「Listen and Do」です。
”Do as I say, not as I do!”のように、英語を聞いて体を動かすアクティビティが30種類載っています。
幼児から低学年くらいの子どもたちは体を動かすことが好きなので、楽しみながら英語を覚えることができます。
私は「Starting and Ending Lessons」と「Listen and Do」を参考にして使うことが多かったです。
Oxford Basics for Childrenシリーズには、他にも「Storytelling」や「Vocabulary Activities」などがあります。
「Storytelling」も購入してみましたが、うちの生徒にはちょっと難しかったようで、1~2つぐらいのアクティビティしか使いませんでした。「Vocabulary Activities」は使用していません。
学習歴の長い高学年や中学生ならこの2冊のような内容も有効かもしれません
レッスンへの導入は長年やっているとマンネリ化してしまいがちです。指導歴が浅い英語講師の方だけではなく、ベテランの講師の方も読んでみると新しい発見があるかもしれません。価格もお手頃なので、ぜひ読んでアクティビティの幅を広げてください!
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